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zoom RSS Martin Johnsrud Sundby の決断が今後スキー界に与える影響

<<   作成日時 : 2017/03/14 15:16   >>

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つい先日閉幕した Lahati WSC で、またしても個人種目では無冠に終わってしまった、ノルウェーの Martin Johnsurd Sundby (32)が、Lahati WSC 50K FRで金メダルを逃してたった7日後の11日、ノルウェーの Holmenkollen で行われたW杯 50K CLで雪辱の優勝を果たした。


ところが、このレースの直後にSundby が爆弾発言をして、FISが対応に頭を抱えた。


今週末にカナダのQuebec で予定されている、W杯ファイナルには出場せず、タフで強豪選手がひしめくノルウェーのロングレース、Birkebeiner に出場し実力試し兼、将来の可能性を見出だしたい、と言うことだった。

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2015年のBirkebeinerに出場し2位になったSundby。
Photo: Courtesy of Geir Nilsen/Langrenn
Posted here only for personal use.


ノルウェーからカナダへの長時間移動や、時差による体への負担も懸念材料だったようだ 。

これについては、殆どのW杯レースが現状、欧州で行われており、アメリカ、カナダの選手達は欧州の選手達よりも物理的負担が大きく、数年前から不満を漏らしている。日本を含むアジアの選手達にも言えることであり、欧州の選手達が、どれだけシーズン中に有利にレースに参戦しているかを実感する為にも、大いに時差ボケや、移動による肉体疲労を実感して欲しいところ…。


今シーズン、W杯男子の総合優勝は、既にSundbyで確定しているのだが、勝利の証、クリスタルグローブを現地で本人が直接受けとること、また勝利インタビュー (プレス・コンファレンス) 等、選手側の対応が、FIS Rule でうたわれている。


Sundby がW杯ファイナル欠場を示唆した11日、FISのレース・デレクター、Pierre Mignerey は、W杯ファイナルの会場 Quebec に本人自身が来て、アワードセレモニーに参加し、クリスタルグローブと賞金を直接受け取らなければ、賞金は全額支払われないか、又はFISの判断で賞金の減額もありえる、とコメントしていたのだが、昨日12日、Sundby が正式にW杯ファイナル欠場を発表した後、FISは本件に対し、Sundbyが獲得した 今シーズンのW杯総合優勝賞金、日本円にして約372万4千円は、減額されることなくそのまま支払うこととする、と発表した。


しかしながら、FIS レース・デレクター Pierre Mignerey は、今回の Sundby の決断には、理解に苦しむとしている。


今後、本件がきっかけで、選手が強制的にW杯レースに出場せざるをえない様な、新ルールを作ることは本意ではなく、あくまでも選手にとって、出場したいと思ってもらえる様な、魅力的なレーススケジュールを考えて行く、とMignerey。


今シーズン、圧倒的な実力を見せつけた、ロシアの Ustjugov もLahati WSC 期間中の早い段階で、W杯ファイナル欠場を表明していた。


クロカン界でエリート選手の多くが欠場するW杯、シーズンファイナルほど、FIS的にも、ファン的にも盛り上がりにかけるものは無いが、スポーツの世界は常に選手自身も、それを取り巻く環境も、テクニックも、トレーニングも進化、変化している。


多くのW杯に参戦していた選手が、近年正式に引退を表明せず、ロングレースのプロチームにも所属して、シーズン中にW杯、ロングレースの両方に参戦している選手も、年々増加傾向にある (日本の石田正子選手も該当する)。


今シーズンQuebecで行われる W杯ファイナルで男子選手が総合優勝した場合の賞金は、日本円にして、W杯総合優勝賞金を上回る、約392万円だ。


Sundby は先シーズン、W杯総合優勝とファイナル・ミニステージ総合優勝の両方を成し得ており、今シーズンもこのままファイナルに出場すれば、かなりのまとまった賞金を手にすることが出来たが、本人にとってスキーはお金だけのためにしているのではない、と心情を吐露。


今シーズン、喘息薬の誤った服用方法で、ドーピングを疑われ、一時的な資格停止処分を受けて、競技以外の場面で注目されてしまった Sundby ではあったが、ノルウェーで国民的なヒーローであることに間違いはなく、スキー以外の副収入もあることを考えれば、この発言はSundby だからこそ言えることなのかもしれない。


今までクリスタルグローブを獲得することが、スキー選手にとっては最大の目標であり、憧れでもあった。


しかし、時代の流れと共に様々な変化が起こっており、FIS だけでなく諸団体も変化を敏感に察知し、その都度選手にとっても、スキー界、諸団体にとっても有益になるよう、臨機応変に対応できる体制を整えて行きたいところだ。




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