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zoom RSS トップに君臨するための覚悟:年間1200時間のトレーニング

<<   作成日時 : 2015/12/06 15:18   >>

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昨日のW杯2戦、Lillehammer初日のSki Athlonでは、男女共に、相変わらずノルウェー選手の強さが際立っていた。Therese Johaugが上位で結果を出すようになった頃から女子の10km 以上のレースはスタートからフィニッシュまで全力疾走するレース運びが主流となったが、男子もVal di Fiemme WSC 50km でスウェーデンのJohan Olsson が、レース中盤から飛び出し、今までの常識を覆す高速レースを展開し、高速化が顕著となっている。



昨日の女子は、予想通り開幕戦で失態を演じた、今季W杯総合優勝を狙う Heidi Wengが、遅れを取り戻そうとスタート直後かTherese Johaugに劣らぬ、猛スピードのレース展開を見せた。しかしながら、レース中盤でJohaug に突き放され、その後はJohaugの一人旅となり、1分半もの大差をつけてTherese Johaug が優勝した。



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2位と1分半近い差をつけて圧勝したTherese Johaug
Photo: Modica/Nordic Focus
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男子はMartinn Johnsrud Sundbyが優勝.Johaugの長い一人旅と比べると、Sundbyの場合はレース後半残すところ5〜6kmぐらいになって独走を始めた。


昨日のレースで、男女共にこの2人の王者に共通していたのは、後続の選手と圧倒的な差をつけていたにも関わらず、ラストのタフな上りで猛烈なスパートをかけたことである。


Johaugはレース後のインタビューで、この件についての質問に「体がとにかくよく動き非常に調子が良かった。技術的にはまだ課題も多く、それを試しながら走っていた」と答えている。


又、Sundbyの場合、その真意は不明だが、恐らくJohaugと同様、レースをしながら様々な場面、コンディション下で次のレース、自身の大きな課題を見据えて滑っていたのだろう。


圧倒的な勝利で今シーズンも現在総合ランクトップを走る、Sundbyを、スウェーデンの元スプリンターで、現在SVTのコメンテーターを務めるMathias Fredriksson が、2002年のSalt Lake City オリンピックでゴールドメダルを3つ獲得し、圧倒的な強さを見せた、元ドイツ人選手で現役中にスペインに国籍を移したJohan Muhlegg以来の、ずば抜けた「強さ」だ、と評したようだが、Johan Muhleggは、ドーピングEPOでその後捕まり、全てのメダルを剥奪されてしまった。


Sundby自身も、Fredrikssonのこの「微妙」な発言には、NRKのインタビューで、不快感を示している。


今シーズン産休中のMarit Bjorgenもそうだが、圧倒的に強いアスリートは、ドーピングを疑われやすい。恐らく、Mathias Fredriksson は、Sundbyを含む複数のノルウェー選手の不動の強さは、ドーピングが関係している・・・と間接的に糾明しているようでもある。


ノルウェーは昔から、ドーピングとは縁の無いクリーンなイメージが強いが、残念ながらドーピング違反をかい潜る方法は、科学の発展と共に、無数にあるのが現状で、ドーピングをしているか、していないかは本人と神のみぞ知る・・・と言ったところだろう。


しかしながら、クロスカントリースキー競技において、ノルウェーの超エリート選手達は、世界のトップに君臨するため、又は君臨し続けるために、日頃から並々ならない努力をしていることを忘れてはならない。


Therese Johaug は、1日に2回のトレーニングを行なっている。午前に3時間から最大で4時間、午後は1時間半から2時間半。1ヶ月に取る休みはその月々で異なるが1〜3回。年間トレーニング時間は1100〜1200時間にのぼる。


Sundbyの具体的な年間トレーニング時間は不明だが、恐らく Johaugと同等か、それ以上だろう。


Marit Bjorgenがオーバートレーニングでスランプに陥った 2007〜2009より以前は、彼女のトレーニング量は、下手をすると男女で見ても世界で最も多い、と言われていた。その年間トレーニング量は1000時間を超える程度。ノルウェー女子でFIS 総合ランキングトップ15に入るレベルの選手は、平均して800〜900時間の後半と言われている。


意外だったが、Sundbyにとって、昨日の Ski AthlonはW杯初勝利だった。


又、2位に入ったDyrhaug は同種目で自己ベストを更新した。


前半CLでは板の調子がおもわしくなく、順位を相当下げてしまった Sjur Rotheが、諦めることなく後半にぐんぐん順位を上げ4位でフィニッシュした。


女子ではスプリンターのCaspersen Fallaがロングディスタンス種目で自己ベストの5位に入った。


スプリント力ではまだ向上の余地があるHeidi Wengが、フィニッシュ手前で抜き返し2位を死守した・・・ここにも彼女の成長を感じる。


開幕戦のRuka Triple の5kmでは、Johaugがキャリア初で、とうとう優勝を果たしている。


ここに上げたのはノルウェー選手の絶え間ない成長を感じるほんの一例だが、ノルウェーの選手達は、「強豪国」であることに胡坐をかくことなく、高い志と、目標を達成するための覚悟が、そもそも違う。結果を出すだけの血の滲むような努力をしている。













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